エマ・ストーン×ヨルゴス・ランティモス再び！「憐れみの三章」で何が起こる？公開直前情報

映画祭受賞コンビ最新作『憐れみの三章』で何が起こる？

『哀れなるものたち』で世界を席巻し、ヴェネツィア国際映画祭の最高賞・金獅子賞とアカデミー主演女優賞を獲得したエマ・ストーンと鬼才ヨルゴス・ランティモス監督。 あの衝撃作からわずか1年足らずで二人が再びタッグを組んだ最新作『憐れみの三章』が、いよいよ9月27日に日本公開を迎えます！ちなみに筆者自身もまだ未鑑賞ですのでネタバレは一切ありません。

カンヌ国際映画祭では主演のジェシー・プレモンスが男優賞を受賞し、早くも世界中の映画ファンから熱い視線を浴びている本作。しかし、その内容は一筋縄ではいかない、まさにランティモス節炸裂のブラックコメディのようです。

今回は、日本公開を前に、映画『憐れみの三章』のあらすじや見どころ、そして海外での評価などを徹底解説！ 予想外の展開と衝撃の結末が待ち受ける、この問題作の魅力に迫ります。あなたは、この映画の持つ「憐れみ」の意味を理解できるでしょうか？

映画『憐れみの三章』とは

物語は、3つの独立した章から構成されるオムニバス形式でそれぞれ異なる主人公、異なる時代、異なる場所で展開されますが、人間の孤独や疎外感、そして「繋がり」を求める普遍的なテーマを、ランティモス監督らしいブラックユーモアと皮肉を交えて描いているようです。

第1章では、ジェシー・プレモンス演じる男が、決められた人生から逃れ、自由を求めて奔走します。第2章では、海で行方不明だった妻が戻ってきたものの、まるで別人のように変わってしまったことで、夫である警官が疑念を抱きます。そして第3章では、エマ・ストーン演じる女性が、特別な能力を持つ人物を探し求める旅に出ます。

一見すると関連性のない3つの物語ですが、見て行くうちに、それぞれの物語が人間の根源的な欲求や葛藤を映し出していることに気づかされます。そして、最後に訪れる予想外の結末がすでに公開されたアメリカで話題となってます。

本作は、R15+指定となっており（前作「哀れなるものたち」はR18+）一部ショッキングな描写が含まれる可能性があります。しかし、それはまさにランティモス監督の真骨頂。人間の暗部や不条理を容赦なく描き出すことで、観客に強烈なインパクトと深い思考をもたらすようです。

豪華キャスト陣の競演

エマ・ストーン：『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、そして、最近では『哀れなるものたち』でも同賞を受賞、世界を魅了した彼女が、本作でも圧倒的な存在感を放ちます。今回は一体どんな役柄を演じるのか、期待が高まります。

ウィレム・デフォー：『ライトハウス』、『スパイダーマン』シリーズなど、数々の名作に出演する名優。ランティモス監督作品『哀れなるものたち』でも強烈な印象を残した彼が、本作ではどんな怪演を見せてくれるのでしょうか。カメレオン役者とも評される押しも押されもしない実力派です。

ジェシー・プレモンス：『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、本作ではカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。彼の演技力は、本作でも遺憾なく発揮されるでしょう。最近めきめき実力が評価されてる役者です。

マーガレット・クアリー：『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『メイドの手帖』などで注目を集める若手女優。本作での彼女の演技にも期待が高まります。

ヨルゴス・ランティモス監督の独特な世界観

ブラックユーモアと皮肉: ランティモス監督作品の特徴である、不条理な状況設定とブラックユーモアが、本作でも炸裂します。笑いと同時に、人間の愚かさや滑稽さを痛烈に描き出します。

美しい映像と音楽: 『哀れなるものたち』同様に洗練された映像美と、不穏な雰囲気を醸し出す音楽が、独特の世界観をさらに際立たせます。視覚的にも聴覚的にも、観客を魅了するでしょう。

人間の心理を深く掘り下げる描写: 登場人物たちの心の奥底に潜む欲望や葛藤を、繊細かつ大胆に描き出します。観る者の心を揺さぶり、深く考えさせる作品となるでしょう。

3つの物語が織りなす、予想外の展開

それぞれ独立した物語: 3つの章は、それぞれ異なる主人公、異なる時代、異なる場所で展開されます。一見すると関連性のない物語が、どのように交錯していくのか、目が離せません。

衝撃的な結末: ランティモス監督作品ならではの、予想外の展開と衝撃的な結末が待ち受けているようです。観終わった後も、物語の余韻が深く心に残ることでしょう。

現代社会への風刺: 3つの物語を通して、現代社会における問題や人間の愚かさを風刺的に描いています。観る者に、現代社会を改めて見つめ直す機会を与えてくれるかもしれません。

これらの見どころに加え、日本公開が近づくにつれて、新たな情報が解禁される可能性もあります。最新情報にも注目しながら、公開を心待ちにしましょう。

海外での評価：賛否両論渦巻く問題作

『憐れみの三章』は、2024年5月17日に第77回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、主演のジェシー・プレモンスが男優賞を受賞しました。しかし、その評価は賛否両論。まさに観客の心を揺さぶり、議論を巻き起こす問題作となっています。

肯定的な意見としては、

「ヨルゴス・ランティモス監督の真骨頂とも言える、ブラックユーモアと不条理な世界観が炸裂している。」

「豪華キャスト陣の演技が圧巻。特にエマ・ストーンは、再びオスカー候補に挙がるだろう。」

「3つの物語が織りなす、人間の業や社会の闇を鋭く風刺している。」

「観終わった後も、深く考えさせられる作品。解釈は観客に委ねられている。」

といった声が挙がっています。

一方、否定的な意見としては、

「3つの物語の繋がりが弱く、全体としてまとまりに欠ける。」

「一部のシーンはショッキングで、不快に感じる観客もいるだろう。」

「ランティモス監督の過去作と比べると、インパクトに欠ける。」

といった点が指摘されています。

これらの評価からも分かるように、『憐れみの三章』は、万人受けする作品ではありません。しかし、だからこそ、観る者に強烈な印象と深い思考をもたらす作品と言えるでしょう。さて、あなたは、この映画の持つ「憐れみ」の意味を理解できるでしょうか？ぜひ、映画館で確認しましょう。