早くも次回作の話題沸騰!『デューン 砂の惑星PART2』豆知識や小ネタ大特集!
SF大作 ついに公開!
全世界ですでに4億ドル超えの大ヒットを記録中の『デューン 砂の惑星PART2』がついに公開。
アメリカで3月1日から公開されるや否や早くも前作の最終興収超えで波に乗る『デューン 砂の惑星PART2』。アメリカの大手批評サイト「ロッテントマト」では、批評家のスコアで93%、観客のスコアで95%を記録したことでも話題になってます。
私も早速鑑賞しましたがひとことで言うと、とんでもないスケールと迫力。いったいどうやって撮影したんだろうと思うシーンがいくつもあり、特にいわゆる”砂虫ロデオ”はパンフによるとなんらかの仕掛けを使って実際に撮った映像らしいのですが、ほんとにどうやったんだろうと疑問に思うほどの不思議なシーンです。なんとその撮影にかかった日数はなんと44日。ある意味手間と労力を惜しまないプロの仕事という感じです
PART1は単に導入だったというのがPART2を見て納得!しかもPART3に続きそうなラスト。そこで気になるのがPART3。まだ、PART3が制作されるかは決定していないのですが今や巷ではそのパート3の内容で話題沸騰中。
そこで今どき映画レビューではPART3の内容もさることながら、『デューン 砂の惑星PART2』に数多く隠されたファンを楽しませる豆知識や小ネタを紹介したいと思います。
そもそも「デューン 砂の惑星」とは
物語の舞台は人類が地球外の惑星に移り宇宙帝国を築いた西暦10191年。惑星カラダンを統治するアトレイデス家は、皇帝の命により“デューン”と呼ばれる砂に覆われた惑星アラキスの統治を命じられる。
そこは強欲なハルコンネン家が80年にわたり、「メランジ」と呼ばれる香料(スパイス)の採取で莫大な利益を生み出している惑星で、退くことになったハルコンネン家はアトレイデス家と対立。しかしそれは皇帝とハルコンネン家が仕組んだ陰謀だったのです。
ハルコンネン軍の襲撃を受け、追われる身となったアトレイデス公爵の息子ポールとその母ジェシカは、アラキスの先住民フレメンに導かれ、数奇な運命をたどりながらも皇帝とハルコンネン家への反撃に挑む物語。中心となるのは、もちろん公爵の息子ポール。陰謀によって殺されたレト公爵の仇を打つまでが『デューン 砂の惑星PART2』。そこにフレメン族のチャニとイルラン王女のと絡みも出て物語は複雑化していきます。地球で言えば砂の惑星は中東。メランジは石油を表していると思えばすごくわかりやすいかと思います。
知って得する豆知識編
この映画には登場人物が使うカタカナキーワードが数多く出てきます。それを理解してるのと、してないのでは大違い。なのでその言葉を理解してからご覧になることをお勧めします。
デューン
そもそもデューンとは英語(Dune)で砂丘を意味します。
香料メランジ
映画の冒頭に「スパイスを制するものは全てを制する」というナレーションが入るほど、砂の惑星のキーワードとなっているのがメランジという香料(スパイス)です。メランジは予知能力をもたらし、その予知能力によって宇宙船などが安全な航路へと船を進めるのです。そして、メランジの産地は全宇宙の中でも惑星アラキスこと、「デューン」の砂漠のみなのです。
またメランジには摂取し続けると目が青くなるという性質があり、身近にメランジが大量にある環境で生活している原住民フレメンは、みな「イバートの目」と言われる青い目を持ちます。フレメン族と一緒に行動するようになったポールが青い目を持つようになるのはそのためです。
リサーン・アル=カイブ
この言葉もメランジ同様セリフに何度も出てきます。「外界からの声」という意味で、外の世界からやって来る予言者を指します。映画ではポールがリサーン・アル=カイブだと言われます。
マフディー
マフディーはフレメンの間に伝わる救世主伝説で「私たちを楽園に導く者」という意味です。リサーン・アル=カイブと並んでフレーメンの救世主信仰の重要な概念です。
ムアッディブ
この言葉もよく出てきます。ムアッディブは砂漠に住むとびネズミを指すフレメン族の名称、砂漠の中で生き残る能力からフレメンの間では一目置かれる存在という意味。
砂虫
虫といいながら巨大で危険な生物。砂の中に生息し、サイズは大きいもので400メートルに達する。地中を行動しながら規則的な振動音に反応して移動。巨大な口でなんでも飲み込んでしまう。砂漠で暮らすフレメンは砂虫を神聖な存在ととらえている。
砂歩き
踊るような動きで砂漠の自然な音に似せる、砂虫(サンドワーム)に気づかれないための独特な歩行方法。映画の中ではスティルガーやチャニとポールが歩くシーンが出てきます。
スティルスーツ
砂漠で行動するためフレメンが開発した保水スーツ。鼻孔からの呼気や汗など人体から出るあらゆる水分をろ過し、スーツ内の畜水ポケットに貯蔵。給水チューブから飲むことができる。小説の原作者フランク・ハーバートが生み出した画期的な発明ともいわれています。ある意味地球と同じように資源の枯渇状態を予言しているようでもあります。
ベネ・ゲセリット
女性だけ(修道女)の結社で、精神と肉体を鍛錬する教育機関。修道女たちは訓練によって、心を読む、声で相手の行動を操るなどの特殊能力を身につけています。ポールの母ジェシカもベネ・ゲセリットです。
有名SF映画のネタ元
小説「砂の惑星」は数多ある有名SF映画のネタ元と言われてます。それは「スターウォーズ」「風の谷のナウシカ」「アバター」など。特に「スターウォーズ」シリーズのジョージ・ルーカスも「スター・ウォーズ」の世界観を構築する上で読み込んだ本の中に、この小説も含まれていたと言われています。
また、スピルバーグは今回の映画を見て傑作だと絶賛してます。
AIやロボットが映画に出てこないわけ
今の人類よりもかなり進んだ世界の話なのに「スターウォーズ」のようなロボットやAIが出てこないのは何故なのか?実は「デューン」の世界では、かつておこった機械と人類との間の最終戦争の後、考える能力を持つ機械(AI)を作ることがタブーになっているためです。なので、AI(人工知能)やロボットが登場しません。ある意味ターミネーター後の世界かも。AIが禁じられているので全てを人間がやらねばならず、だからこそ人間の能力を拡張するメランジが宇宙で最も貴重な物質になっているのです。
知って楽しくなる小ネタ編
映画の”立”役者
いわゆる立役者は何と言ってもポール役をやったティモシー・シャラメですが、PART2を盛り上げた役者は個人的にはオースティン・バトラーだと思います。そのヒールっぷりがすごい。今回さらに名をあげた筆頭役者って感じです。とても英国アカデミー賞で主演男優賞を受賞した「エルヴィス」の役者とは思えないヒールっぷり!
スキンヘッドはなんとかつら!
本人によれば、スキンヘッド頭はウィッグだそうです。全剃りの眉毛も、メイクによって再現されたものだという。「すごく緻密な作業で、1ミリでも下にずれたら目を開けられませんでした」と、本人のコメント。メイクにかかった時間を聞かれると「3時間です」と答えました。
彼は何ヶ月も前からマーシャルアーツなどのトレーニングを1日3〜6時間近くこなしたそうで、ティモシーともアクション練習をかなりしたそうでお互い実際に血まみれになったとか。役者も大変です。
主要キャストプロフィール
ティモシー・シャラメ (ポール・アトレイデス役) 出身地: アメリカ・ニューヨーク市
趣味: ギター演奏、読書、映画鑑賞
意外な特技: ラップ
映画鑑賞が趣味のティモシー・シャラメはこの映画が決まる前、なんとヴィルヌーヴ監督の映画を全て見ていたとか。高校の同級生には「ウエストサイドストーリー」のアンセル・エルゴートがいる。
デビュー2作目の「インターステラー」ではあまりに端役すぎて自宅に帰って1時間泣いたとか。
ゼンデイヤ(チャニ役) 出身地: アメリカ・カリフォルニア州オークランド
趣味: 歌、ダンス、ファッション
意外な特技: バスケットボール
ゼンデイヤは、チャニ役のために乗馬と戦闘訓練を受けたという。
映画の撮影地
撮影は、ヨルダン、アラブ首長国連邦、ハンガリー、イタリアなどで行われました。可能な限りCG撮影を使用しないという、ヴィルヌーヴ監督のこだわりもあるらしいです。アラキスの砂漠のシーンは、ヨルダンのワディ・ラム砂漠という所で撮影されました。
この映画には映画を見ながら世界旅行ができる楽しさがあります。
デューン 砂の惑星 PART3はどうなる?
監督自身は既にPART3の脚本は完成間近と公言してるのでスタジオの許可さえ降りればすぐに制作開始となるはずです。
そこで話題となってくるのがその内容。PART2は「大きな戦いが始まる」というジェシカ夫人の
セリフで終わることからPART3はその戦いから始まることは容易に想像できます。
また、パート1で消えたジェイソン・モモアが演じたダンカンが再び登場するとか、また、小説の原作者自身が「デューンが勝利の物語ではなく、悲劇の物語である」と言っていることからもPART3は主人公ポールの悲劇の物語になることが予想されます。
とにもかくにもファンにとってはぜひ実現を願うばかりです。
『デューン 砂の惑星PART2』のプロモーション中に、監督はこう語っています。
「私は本作を常に3部作として思い描いていました。シリーズ化は望んでいませんが、本作は壮大な物語なので、それを尊重するには少なくとも3本の映画が必要だと考えていますし、それが私の夢でもあります。ポールと彼のアーク(一連の物語)の全貌を追うのは、素晴らしいことです」
ただ、ある雑誌の記事によると、監督は「いつ惑星アラキスに戻るのか、正確にはわかりません」「太陽から離れるために寄り道をするかもしれません。精神衛生上、その間に何かをするかもしれませんが、私の夢は、最終的にまたこの大好きな惑星に辿り着くことです」と語っている。
ということなので、もし、PART3の公開が実現しても早くて2年後でしょう。気長に待ちましょう。
まとめ
とにかく、SF映画ファンは絶対見るべしです。私を含めてSF好きにはたまらない傑作の誕生となったからです。ただ、砂の惑星はSFだけで割り切れる作品ではなく現代にも通ずる奥の深い話です。パート1を見てない方はできればDVDで見た方がいいです。映画『デューン 砂の惑星」はパート1とパート2で明らかに一つの作品と言えるからです。
私もパート1を見たときは少し物足りなさを感じたもののパート2を見て初めて映画「デューン 砂の惑星」が完成したと思うからです。ある意味SF映画としては10年に1本の傑作だと思います。
後半で未来のビジョンとしてアニャ・テーラー・ジョイがポールの妹役でチョイ役で出ますがパート3で彼女を活躍させますよという監督の意思表示らしいです。だから、ある意味パート3の製作は始まっていると思ってもいいのかもしれません。是非もんで完成させてほしいです。
デューンを実写映画として完成できるのはドゥニ監督以外この世にいないのですから。
最新情報
4月10付の最新情報によると『デューン 砂の惑星PART2』(公開中)の続編となるシリーズ第3弾『DUNE Messiah』の製作が正式に決定したそうです。ファンにとっては素晴らしい情報です。